Cocoaでのライブラリ管理といえばCocoaPodsが有名(?)ですが、もうひとつVendorKitというものがあります。Vendorfileというファイルに依存するライブラリを記述しておくことで、あとはVendorKitが自動的にプロジェクトに追加してくれます。ちょうどRubyのBundlerとGemfileのような関係ですね。
といわけで、そのVendorKitの使い方をご紹介します。
インストール
$ gem install vendor
使い方
# プロジェクトのあるディレクトリに移動
$ cd path/to/xcode_project
# Vendorfileを作成
$ echo 'lib "Reachability"' > Vendorfile
# 依存性を解決
$ vendor install
これだけです。簡単ですね。試しにXcodeでプロジェクトを開いてみると、ちゃんとReachabilityが追加されていました。こんな感じで、Vendorfileに依存するライブラリ(vendorって言うらしいですよ)を書いておけば、vendor install
するだけでOKです。
ちなみに、vendor init
とするとVendorfileのひな形を自動生成してくれるんですが、あろうことか存在しないvendorを指定してくれているのでインストールに失敗します。なんじゃそりゃ。
ちなみにVendorfileの書式はドキュメントにあります。基本的にはlib "vendor-name"
とするだけですが、Gemfileライクな記法によるバージョン指定などもできます。
問題があるとすれば、今のところやや不安定なところがあるところと、登録されているvendorsが少ないことでしょうかね。今後に期待したいところです。